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2025.12.13
固定資産税の負担を資産に!田舎の土地活用法と法律の注意点
親から相続した田舎の土地、あるいは将来的に受け継ぐ予定の土地の扱いに、頭を悩ませてはいませんか。
活用しようにも需要があるのかわからず、かといって放置すれば固定資産税や管理の負担だけがのしかかります。
実は、田舎ならではの特性を活かした土地活用の方法はいくつも存在します。
大切な資産を負債にしないためにも、どのような選択肢があるのかを知っておくことが第一歩です。
今回は、田舎の土地の具体的な活用方法や、自分に合った方法を選ぶための確認事項についてご紹介します。
田舎の土地活用にはどんな方法がある?
田舎の土地と一言でいっても、その状況はさまざまです。
ここでは土地の状況やかけられる費用に合わせて、いくつかの活用方法を見ていきましょう。
太陽光発電や駐車場など初期投資を抑える方法があります。
建物を建てるとなると大きな初期投資が必要になりますが、更地のまま、あるいは少ない設備投資で始められる活用方法もあります。
代表的なのが「太陽光発電」です。
周囲に高い建物が少ない田舎の土地は、日当たりを確保しやすく太陽光発電に向いています。
発電した電気を電力会社に売ることで収益を得る仕組みで、一度設置すれば集客活動が不要な点は大きなメリットです。
定期的な草刈りなどのメンテナンスは必要ですが、安定した収入が期待できます。
「駐車場経営」も初期投資を抑えやすい方法です。
アスファルト舗装をせず、ロープで区画を分けるだけならすぐにでも始められます。
観光地や駅、スーパーの近くなど、人が集まる場所であればコインパーキングも有効です。
その場合も、専門の運営会社に土地ごと貸し出せば、初期費用ゼロで始められるケースもあります。
その他、企業向けに「資材置き場」として土地を貸し出す方法も、手軽に始められる選択肢の一つです。
キャンプ場や高齢者向け施設など地域の需要を活かす方法があります。
田舎ならではの自然環境や、社会的なニーズを捉えることで成功の可能性が高まる活用法もあります。
近年、アウトドアブームで需要が高まっているのが「キャンプ場」です。
山の地形や自然をそのまま活かせるため、大規模な造成工事が不要な場合も多くあります。
テントや道具がなくても気軽に楽しめるグランピング施設も人気です。
ただし、水道や電気といったインフラ整備が必要になる点は考慮しておきましょう。
また、高齢化が進む日本では「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」などの高齢者向け施設の需要も高まっています。
郊外の落ち着いた環境を好む高齢者も多く、田舎の土地でも十分に事業として成り立ちます。
介護事業者に土地と建物を一括で貸し出す形が一般的で、国や自治体の補助金制度を利用できる場合もあります。
ただし、初期投資は高額になる傾向があるため、信頼できる運営パートナーを見つけることが成功の鍵となります。
農地や山林は市民農園や資材置き場として活用できます。
地目が「宅地」ではなく、「農地」や「山林」の場合、活用の幅が限られると思われがちですが、それぞれに適した方法があります。
農地であれば、一般の方に小さな区画を貸し出して野菜作りなどを楽しんでもらう「市民農園」が考えられます。
これは農業者でなくても開設でき、比較的簡単な手続きで始められるのが魅力です。
また、農地の上に支柱を立てて太陽光パネルを設置し、農業を続けながら売電収入も得る「営農型太陽光発電」という新しい形も注目されています。
山林の場合は、樹木を伐採した後の平らな土地を、建設会社などに「資材置き場」として貸し出す活用法があります。
キャンプ場やアスレチック施設、サバイバルゲーム場など、山の地形をそのままエンターテイメントに活かす方法も有効です。
所有する土地に最適な活用法を選ぶには?
さまざまな活用法がある中で、自分の土地に最適な方法を選ぶには、まずその土地が持つ法的な条件を確認することが不可欠です。
都市計画法上の区域を確認し建築可否を判断します。
土地活用を考える上で最初のステップとなるのが、「都市計画法」による規制の確認です。
日本の土地は、都市計画に基づいていくつかの区域に分けられており、建てられる建物の種類や大きさが決められています。
特に重要なのが「市街化区域」と「市街化調整区域」の違いです。
・市街化区域
すでに市街地になっている、または優先的に市街化を図るべきエリア。
建物を建てやすい反面、用途地域によって建築できるものが細かく定められています。
・市街化調整区域
市街化を抑制するエリア。
原則として住宅や商業施設などの建物を新しく建てることができません。
もし所有する土地が市街化調整区域にある場合、選択肢は駐車場や資材置き場、太陽光発電など、建物を建てない活用法が中心となります。
これらの情報は、市区町村の役所(都市計画課など)で確認できます。
農地の場合は農地転用の可否を農業委員会に確認します。
地目が「農地(畑や田)」の場合、「農地法」という法律が関わってきます。
農地を駐車場や宅地など、農業以外の目的で利用するには、原則として都道府県知事などの許可(農地転用許可)が必要です。
この許可は、どんな農地でも下りるわけではありません。
特に、農業振興地域に指定されている優良な農地や、生産性の高い農地は、原則として転用が認められません。
一方で、市街地に近い農地などは転用が許可されやすい傾向にあります。
まずは、所有する農地が転用可能なのかどうかを、市区町村の農業委員会に相談してみましょう。
この確認をせずに計画を進めても、許可が下りなければすべてが無駄になってしまいます。
まとめ
田舎の土地は、活用が難しいと思われがちですが、実際には太陽光発電や駐車場、キャンプ場、高齢者向け施設など、その特性を活かした多様な可能性があります。
大切なのは、土地を放置して負担を増やすのではなく、収益を生む資産へと変える視点を持つことです。
最適な活用法を見つけるためには、まず「都市計画法」や「農地法」といった法律上の規制を確認し、自分の土地で「何ができるのか」を正確に把握することが重要です。
その上で、初期投資や地域の需要などを考慮しながら、選択肢を絞り込んでいきましょう。


